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もっともパワーの出ない状態。それは、アクセルを踏んでいるんだかブレーキを踏んでいるんだか、わからないような状態のときだ。「これであってるかな?」「間違ってないかな?」「大丈夫かな?」「どう思われるかな?」そういった思考が頭や心の中にあると、何をやってもいまいちパワーが出ない。「I'm doing something but I don't know what I'm doing(何かをしてるんだけど、何をしているのかわからない)」という状態。自分の意見を話す、誰かと一緒にいる、音楽を聴く、映画を選ぶ、文章を書く、新しい服を探しに行く、何かを考える、何かをする・・・・・小さなことから大きなことまで、「これは”正しい”こと?」ということにどうしてもとらわれてしまうと、思考にもやがかかってきて、そして自分の心のパワーが出ない。誰かに受け入れられることや、目立つこと、歓心を買うこと、賞賛されること、それがどこかで気になってしまう・・・・・・でも自分のやりたいように、思うように、心のままに考え、行動し、生きたい。これは本当に疲れる!!!それでいてパワーは出ていない。非常に燃費が悪い。

もっともパワーの出る状態。それは、「正しい」「正解」「だれかにこう思われたい」「こう見られたい」ということから完全に解放された状態である。そうすると、自分がしていることが全て自分が選び取ったもので、今の自分に必要なもので、今の自分が望むことであるという、腹の底あたりでの確信がある。Gut feelingというやつだ。実際、そこから本当の「ガッツ」が出てくる。そのガッツは自分を最高に効率のいい燃費で突き動かし、周りにも目に見える形、目に見えない形で波及している。

正しさから解放されたら、本当の心の声が聞こえてくる。誰かがいつか言った言葉ではなく、どこかで見たキャッチフレーズでもなく、「ああ、そういえば!」と思えるような、懐かしい感覚。そうすると、何をしていても、まるでまっすぐなトンネルの向こうに光の出口が見えているときのように、自分がどこへ進もうとしているのか、すっきりと見通せるような感覚になる。そうすると、自分のパワーが惜しみなく発揮できる。笑顔ひとつにしても、腹の底から出てきたものになる。全ての言葉が、考える前に、流れるようにあふれ出す。何を自分が今話したいのか。何がしたいのか。どうするべきなのか。何が出来るのか。全てが腹の底でわかるのだ。全ての言葉は明快で簡潔になってくる。

「多くの人々は、自分の働きに値する以上のお金を手にして、自分が好きでもない人たちからの歓心を得るために、本当に欲しくもないものを買い続けている」 ―ウィル・スミス